月別アーカイブ: 2021年7月

連載企画:学科教員によるワンポイントレッスン(6)  「着脱のコツ」について

麻痺や痛みがあると、服の着替えは大変ですね〜

でも、楽にできるコツがあります🙂✨

その方法は、たろうさんが授業で学んだことをLINEで答えています!

クリック(またはタップ)してみてください🎵

LINEの画像が出ますので左側からみてくださいね

👉   介護のコツ

 

連載企画:学科教員によるワンポイントレッスン(5)  「嘘(ウソ)」について

ワンポイントレッスンの第5回目は、「嘘(ウソ)」についてです。

介護福祉学科では、「コミュニケーション技術」という授業があります。介護や、精神的な支援に必要なコミュニケーションの技術を学びます。
介護や医療におけるコミュニケーションでは、治療上必要な「嘘(ウソ)」についての研究もなされていて、この授業ではそのような内容も扱っています。
「嘘をつく」ということは、倫理的に許されないといわれる一方で、日々の生活の中で「嘘」は、複雑ですが重要な役割を果たしています。たとえば、命にかかわるような危険な行動は嘘をついてでも止めようとする、というように、相手を思いやっているからこそ、使われる嘘もあるでしょう。
他にも、「嘘」には様々な種類があり、たとえば下の表のように、「相手に話を合わせるための嘘」や、「真実を伝えないといった嘘」、「些細な、罪のない嘘」などがあります。
もちろん介護や医療場面で、無条件にこれらの「嘘」が認められるわけではありません。どのような状況のときに、どのような「嘘」であれば、使用が許されるのか、許されないのか、これまでに様々な国で行われてきた調査をもとに、授業中に受講生同士で話し合ってもらうということもしています。
続きは、ぜひ授業を聴きにきてください。

 

表   Blum(1994)による嘘の分類(一部抜粋のうえ加筆)
嘘の種類 内容 実際の例
話を合わせる 認知症の人が、現実と違うことや、幻覚に影響された内容のことを言ってきても、それを否定せず、話を合わせる 認知症の人が、既に亡くなった人に会いに行くといった時に、その人は今出かけていて不在だと伝えて納得してもらう
真実を伝えない 直前まで真実を伝えないでおく 受診を拒否する認知症の人に、具体的にどこに行くかは伝えずに、ドライブと言って病院まで連れていき受診してもらう
些細な罪のない嘘をつく 真実ではない(が、時に正しいこともありうるような)ことを伝える 認知症の人が朝起きない時に、「息子さんが来るかもしれないから、起きて着替えておきましょう」と言って起きてもらう
認知症;脳の病気が原因で、もの忘れがひどくなったり、今まで簡単にできていたことができなくなる症状や状態

Blum N.S. (1994) Deceptive Practices in Managing a Family Member with Alzheimer’s Disease. Symbolic Interaction, 17(1), 21-36.

連載企画:学科教員によるワンポイントレッスン(4)

リハビリテーションって何だろう

「リハビリ」という言葉をよく耳にしませんか?どんな時にどんなところで聞くでしょう?

例えば、何らかの障害によって歩くことが困難になった人が、歩く練習を一生懸命に頑張っていることがあります。その時に、「リハビリ」と言葉をつかっていませんか?

リハビリ (rehabilitation) という言葉は、ラテン語の re(再び)ーhabilis(適応)です。

現代では,体だけではなく、その人が持っている権利や能力の回復や適応できると、名誉の回復のことを指します。難しいですが、要するに「再び自分らしい状況になること」という意味です。それには、職業・教育・経済に関し社会からの支援を受けることも含みます。

現代では人間らしく生きる権利を復活させること。

「全人間的復権」をさします。

では、ひざが痛くなった高齢者が、病院に通って電気やお湯で痛みを和らげている。これはどうでしょうか。

体の痛みや障害にのみ視点を当てるのではなく、その人自身の人間らしく生きる権利の復権であることを学んでください。

皆さんがこれまで知っていた「リハビリ」と今、学んだ「リハビリ」と違いはありましたか?

リハビリについて一緒に学んでいきましょう。