月別アーカイブ: 2021年11月

新企画 高校生にお勧めの介護関連書籍 (3):

実録! 介護のオシゴト(5冊) 國廣幸亜 著  秋田書店

今回は、介護福祉士で漫画家の電子書籍をご紹介します。
人生の大先輩の生きる力、人間力に触れることができ、介護は奥が深い仕事であることを感じてもらえるかな・・・のシリーズです。
まずは、わたくしが知っている「ヘルパーさん(A美)と利用者さんの実話」をお伝えしましょう。

A美さんが訪問介護ヘルパーでデビュー・・・
A美   :よろしくおねがいします (緊張しすぎてガチガチコチコチ)
利用者さん:まあまあ、そんなにかたくならないで 外はものすごく暑かったでしょう
ここでゆっくり涼んでいきなさいね
A美   :はい、ありがとうございます  (お喋りしながらゆっくりと休む)
利用者さん:お茶でも飲んでいって・・・ ほんとうに大変なお仕事ねえ
A美   :いえっ そんなっ (ゆっくりお茶を飲む)→(洗って片付けようとすると)
利用者さん:そのままにしておいて 洗わなくていいから 気をつかわなくていいのよ
A美   :えっ
利用者さん:だって次のお宅にいかなくてはいけないんでしょ さあさあ 時間よ                  A美   :は~い ありがとうございます
A美   :「やっぱりお年寄りは優しい・・これから仲良くやっていけそうだわ」と安心した    _______すると、事業所から電話
事業所  :A美さん、利用者さんがカンカンですよっ!! ヘルパーがゆっくり涼んでお茶だけ 飲んで、片付けもしないで帰ったって
A美   :ひぇぇぇ
     ヘルパーA美さんは、利用者さんの高度な社交辞令を見破ることができなかったのです

上記のようなさまざまな場面でのやりとりが、結構詳しく描かれています。
かわいい絵とともに、わかりやすく描写されており、改めて高齢者の素晴らしさを感じることでしょう。

新企画 高校生にお勧めの介護関連書籍 (2):「文学は、すてきですよ」

高校生の皆さん、そして、大学生の皆さん

私のお勧めは。。。文学ですね。

介護なのに、どうして文学?。。。

特に、高校生の皆さんには、いろんなジャンルの本を読むことをお勧めしたいですね。

いずれ、大学で国家試験などに取り組むと、専門書や教科書での学びになってきますから、

今のうちに、ゆっくりと、本を読んでみる、

そして、日常生活も忘れて、登場人物と向きあってみるのが、いいですね。

文学って、たくさんのメッセージをもらえます。

だれが、どのように、語ってくれるか・・・これは、読み手のあなた次第です。

さり気ない気持ちを伝えてくれることもあります。。。

それを、こっそりと感じて、受けとめるのも、いいですね。

私がすきな、日本の文学を、少し紹介します。。。

おもしろいのは、芥川龍之介・・・『鼻』『羅生門』『トロッコ』

気持ちの汲みとりで、不思議に、すてきに、展開していく。。。

こわいくらい深いのが、三島由紀夫・・・『金閣寺』

若い僧侶の心理の変化がすごい。。。

やっぱりすきなのが、夏目漱石・・・『こころ』

ついつい、本人のなかに入って、励ましたくなる。。。

天才的な描写は、森鴎外・・・『舞姫』

結末はわかっていても、何度でもよみたくなる。。。

ぜひ、手にとってください。

こうした物語のなかの心の変化の表現は、科学的な心理分析をはるか超えるように感じます。

きっと、皆さんが、対人援助の専門職(例えば、介護や保育など)を目指すなら・・・

文学から、人のこころを感じる土台をつくりましょう。。。

生きていることを、豊かに感じて、味わいましょう。。。

あずさ

 

 

 

新企画 高校生にお勧めの介護関連書籍 (1)

川添愛著, 2021,言語学バーリ・トゥード,東京大学出版会

今回から,高校生の皆さんにお勧めの書籍を紹介する新企画がスタートします。介護福祉学科教
員のマニアックな趣味の一面がのぞけるかもしれません。ご期待ください!

第1回目からマニアックな本の紹介です。

「言語学+プロレス」という一部の人にはたまらないタイトルに加え,「AIは『絶対に押すな
よ』を理解できるのか」とのサブタイトル,さらに表紙を飾る大物たち (センターは,言語学の巨星,ノーム・チョムスキー!) のイラストに惹かれ即買いしました。

筆者は,日常コミュニケーションについて,「意味」と「意図」を区別しています。「意味」は,辞書的な意味や文そのものが表す内容,と説明しています。それに対し「意図」は,単語
や文に載せて話し手が利き手に伝えたいこと,と説明しています。

「意味」と「意図」を区別することによって,私たちは,熱湯風呂にまたがった大物芸人の名人
芸を堪能することができます。「押すなよ」の「意味」は,文字通り「押すな」ですが,「意図」
は「押せ」ということを,私たちは知っているからです。

表紙の帯で強調されている「読むなよ,絶対に読むなよ!」も「意味」と「意図」が異なる例で
す。

AIの進歩は目覚ましいものがあるものの,現時点ではAIが「絶対に押すなよ」を理解するこ
とは難しいだろうと筆者は述べています。

この新企画が始まるの前の,学科教員のワンポイントレッスンの (5) や (10) などの話は,「意味」と「意図」の違いを意識してみると腑に落ちる部分があるかもしれません。

専門性の高い介護福祉士になるために,幅広い領域にアンテナを張ってみましょう。

読者の皆さん,これからもこのブログを…

“読むなよ,絶対に読むなよ!”