授業紹介①―「キャリアを考えるⅡ」

水曜日2回生の授業、「キャリアを考えるⅡ」では、大学近辺の企業を訪問します。

今週は東大阪のものづくりについて学ぶため株式会社松よし人形さんを訪問し、 工房を見学してものづくりのワークショップに参加しました。

小出社長とワークショップの先生と一緒にパチリ。
後ろにある人形たちがキラキラ輝いて見えます。

・今回お世話になった訪問先:株式会社松よし人形 東大阪市荒川1-10-4

松よし人形さんは創業60年。日本の伝統的な雛人形や市松人形を制作され、一年で2000~3000セットの雛人形を出荷されているそうです。

雛人形は、
・頭をつくる「頭(かしら)師」
・髪を植える「髪付師」
・手足をつくる「手足師」
・小道具をつくる「小道具師」
など、職人さんたちの分業によりつくられています。

中でもこちらの「人形工房松寿」では、人形に衣裳を着せる「人形着付け師」をされています。

この「人形着付け師」は、衣裳の素材やデザインなどの詳細を決め、工房内外の各職に指示を出し、商品化していくプロデューサーとしての役割を担っています。

松よし人形の雛人形の特徴は、なんといってもは完璧な左右対称の美しさ。
さまざまな衣裳デザインの複雑なパターンを、職人の目と手作業で、左右の生地の色や模様が完全に一致させているのです。

そんな職人さんたちの縫製技術は非常に高く、まったく縫い目が見えないよう、サイズがぴたりと合うように衣裳が縫われています。

わたしたちが一目見て「綺麗!」と感動するものは、実はこのようなプロの職人さんたちの積み重ねられた技術とものづくり精神によって生み出されているのですね。

今回は小出社長のお話をうかがった後、工房見学をして、最後に衣裳生地でつくるマグネットとつまみ細工のワークショップを通じてものづくりの体験をしました。

もともとつまみ細工は舞妓さんのかんざしの飾りに使われていた技法ですが、雛人形の花飾りにも多く使われています。

先生方に丁寧に教えて頂き私たちも全員素敵な花飾りやマグネットを完成することができました。

花飾りとマグネットの製作体験もさせてもらいました!
センスと個性が光ります

今回お世話になった株式会社松よし人形さんのショップには、伝統的な雛人形や市松人形から今流行しているお人形までたくさんのかわいらしいお人形で埋め尽くされています。

こんなにたくさんの人形たち、圧巻です。

また、一般の方向けにワークショップも開催されています。
松よし人形のスタッフのみなさん、工房の職人のみなさんこの度はどうもありがとうございました。