“大好評! 連載企画第5弾「介護現場ってどんなところ?」その4

グループホームの良いところ

グループホームでは、1つの共同生活住居に5~9人の少人数の入居者が、介護スタッフとともに共同生活を送っています。
家庭的な環境のもとで、認知症の人を対象とした専門的な援助やサービスが提供されています。
入居者さんは状態に応じて、スタッフの援助を受けながら、料理や掃除などの役割を担って生活をしています。
特に食事の面では、入居者さんと介護スタッフが一緒に食事を準備して、作ったり食べたりする点が、調理を施設側ですべて行ってくれる他の介護施設とは異なります。
このように家事を一緒に行うことで、認知症の進行を遅らせることのメリットも期待されています。

私もグループホームで介護の仕事をしてきましたが、若いころ料理には慣れていなかったため、入居者のおばあちゃんに、たくさん料理を教えてもらったり、手伝ってもらったりしていました。
認知症(特にアルツハイマー型認知症)になると、初期から特に最近の記憶の障害が大きくなりますが、「技の記憶」と呼ばれる「手続き記憶(自転車の乗り方や泳ぎ方など、からだで覚えるような記憶)」はしっかりと残っている方が多いのです。ですので、とくに昔から料理をたくさんしてきたおばあちゃんは、認知症になっても包丁さばきなどは、私よりはるかに上手でした。

これから介護の仕事に就こうとしている人で、料理が好きな人や、料理を覚えたい、うまくなりたい人にはグループホームがおすすめです!