国際交流クラブの活動

本学の国際交流クラブは現在アジアこども学科の学生が主なメンバーとなって活動しています。コロナ下で部員が集まるのもなかなか難しい状況でしたが、昨年11月より、インドのニューデリー経営大学とオンラインの交流会を行っています。

8月からインドの大学の新学期がはじまり、先日1回目のZOOM交流会を行い、部員だけではなく他大学の学生さんも参加してくれました。これからは東大阪大学のクラブメンバーに限らず、本学のクラブを拠点にして他の大学や高校からも広く参加者を募り国際交流のサークル活動をしていく計画にしています。

興味のある人はLINEのオープンチャットかメールで連絡をしてくださいね。みなさんの参加をお待ちしています。

LINEオープンチャットリンク「ニューデリー経営大学zoom交流会」
ニューデリー経営大学 (New Delhi Institute of Management: 通称NDIM)はこんな学校です

特別講義「JICA青年海外協力隊・株式会社ボーダレスジャパン」

国際教養こども学科・アジアこども学科では前期授業の最終週にあたる7月28日水曜日の午後に外部講師の先生による特別講義を開催しました。

第一部は元JICA青年海外協力隊の林先生による対面の講演でした。
林先生は大学卒業後、JICAよりフィジーに派遣され、現地の小学校で2年間音楽の先生をされていました。林先生からは協力隊員としての活動について、またフィジー独特の社会や文化について興味深いお話を聞かせて頂きました。学生からは協力隊員になるための準備として今から何をすべきかなどさまざまな質問があり、今後各自のキャリアに役立つアドバイスもして頂きました。

JICA海外青年協力隊元隊員林先生による講演「フィジーから考える幸せな生き方」

第二部は株式会社ボーダレス・ジャパンによるオンラインの企業説明会が行われました。まず採用担当の呉原さんからは、学生のみなさんと同じ頃、呉原さんの学生時代にどのような出会いがあり、社会起業家としてのキャリアを歩みだしたのかお話をして頂きました。そして社会問題を解決するためのソーシャル・ビジネスとは何か、また同じ志を持つ若い起業家たちが集まるボーダレス・ジャパンはどのような仕組みになっているのか説明して頂きました。

株式会社ボーダレス・ジャパン採用担当呉原さんによるオンライン企業説明

次にボーダレス・ジャパンが運営する「ボーダレスハウス」について李社長よりご説明頂きました。外国人と一緒に暮らすシェアハウスとして人気を集めるボーダレスハウスは日常生活で国際交流を体験できる学びの場としても活用されています。李社長からは国際教養こども学科の学生たちにボーダレスハウスのインターンシップ BH CAMPのプログラムへの参加を提案して頂きました。

https://www.borderless-house.jp/jp/program/bhcamp/

今回の特別講義はいずれも国際協力・社会貢献・ソーシャルシェアリングがテーマになっています。林先生の講義ではフィジーの「ケレケレ」という言葉・概念が印象に残りました。フィジーでは「ケレケレ」”please” と言われてると、自分の持っているモノを相手に与える、シェアするという習慣があります。それは服や食べ物、お金、家族などあらゆるものにあてはまります。そこには「自分のモノはみんなのモノ」、「みんなのモノは自分のモノ」、モノはみんなでシェアしようという考え方があります。ケレケレとは期待なく相手に与えることであり、より多くの人がこのような考え方を持てれば、生きやすい・住みやすい社会へと変わっていくことができるでしょう。実際東南アジアの国でも「ケレケレ」と同じ相互扶助の概念があるようです。

林先生は現在神戸で「住みびらきのお家ケレケレ」を運営されていて、シェアハウスやフリーマーケットなどフィジーでの経験に着想を得た活動を展開されています。神戸に行ったときにはぜひケレケレを訪問してみましょう。

林先生の活動は朝日新聞で紹介され、神戸市長もケレケレを訪問されました。https://www.asahi.com/articles/ASP5977C8P4ZPIHB03H.html
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