アジアこども学オンライン研修(12)オーストラリア現地体験&まとめとプレゼンテーション

最終日はオーストラリアのメルボルンとシドニーのライブツアーに参加し、その後でこの研修旅行のまとめを行いました。

最後のまとめでは一週間の活動を振り返って、全員が一人ずつ英語のスピーチを行いました。自分の心に残ったこと、感銘を受けたことを3つ挙げその理由を述べて、自分が何を得たか学んだかをみんなに伝えます。

Speaker1名につき2名のQuestionerをあらかじめ決めて、各自そのスピーチに対して英語で質問やコメントを述べます。ぼんやりと聞いているわけにはいきません。

Aグループメンバーのスピーチと質疑応答です。みんな楽しそうです。

研修初日はみんな英語を聞いたり話したりすることに不安な気持ちがありましたが、最終日には、どんどん自発的に英語での質問やコメントが出てくるようになりました。研修が終わっても、このテンションのまま英語を話すことに積極的でいてほしいですね。

最後のオンラインツアー、オーストラリアの現地体験はメルボルンから始まりました。ユニークなストリートアートで埋め尽くされる街を歩くのはワクワクします!

この街では誰もがストリートで自由に絵を描くことができます

メルボルンは世界的にもストリートアートが有名で、美術館やギャラリー、劇場だけでなく斬新な現代アートを街のいたるところで楽しめるそうです。行ってみたいですね!

信号機の中の人物がスカートを履いています。粋ですね!
もともとあった木製のエスカレーターを再利用してアート作品に!

メルボルンの次はシドニーのオンラインツアーでした。この日のシドニーは例年にないぐらいの大雨ということで、ガイドの方も土砂降りの中、街を一生懸命に案内して下さりました。外の風景は空にやや霞がかかっていましたが、やはりオペラハウスが見えた時には感動しました!ぜひ実際に行ってみたいと思います。

次回はこんな風に晴れたときのオペラハウスに行けたらいいですね

今回の研修は急遽オンラインへ変更になったこともあり、旅行企画を立てて頂いたHISの増田さんに多大な尽力を頂きました。研修期間中もずっとサポートをして頂きどうもありがとうございました。

ネパール楽しかったです!
初回のオンラインツアー、ハワイ現地体験も懐かしいです

学生のみなさんも一週間お疲れ様でした。この経験を糧にこれからも充実した学生生活を送ってくださいね。

アジアこども学オンライン研修(11)フィリピン研修・最終プレゼンテーション

フィリピン研修の最終日はこれまでの交流会やディスカッションのまとめとなり、学生全員が順番に「貧困問題の解決方法」について英語でプレゼンテーションを行いました。ブログでは各グループから二人ずつピックアップして、発表内容を以下紹介します。

最後に4年生のスマンさんの発表内容を紹介します。今回の発表内容はスマンさんが提出した卒論の内容と共通していたこともあって、完成度の高い内容になっていましたね。

アジアこども学オンライン研修(10)ネパール現地体験

今回の研修では合計5ヵ国のオンラインツアーを体験しました。特にライブツアーは何人ものスタッフが共同することで、限られた時間と場所のなかで参加者が最大限に楽しめるように綿密に計算して作られています。

ネパールのツアーでは現地旅行会社の責任者がオフィスからZOOMで司会を行い、別のオフィスからガイドさんがZOOMで参加して、二人で漫才のような形で掛け合いをしながら、現地カメラマンの映像を私たちに説明してくれました。旅行会社の責任者ボビーさんも、ガイドのラジャンさんも日本語は完璧。「ネパール人は人を楽しませるのが大好きなんです。」とボビーさんが言われたように、時に冗談を交えてみんなが楽しんで参加できる思い出に残るプログラムとなりました。

このツアーの前半の見どころは何といっても野生動物の住むチトワン国立公園のサファリパークと、ヒマラヤ山脈のトレッキングです。通常何日もかかる旅程をこの日はヴァーチャル映像で、短時間で一番いいところだけをかいつまんで体験する最高に贅沢なツアーでした。

チトワン国立公園では象の背中に乗ってジャングルの野生動物を見に行きます
トレッキングをヴァーチャルで体験!朝日を浴びる雪山が綺麗ですね

後半はライブツアーでカトマンドゥの世界遺産ダルバール広場を訪問し、最後にアサンバザールを歩きながら庶民の人々の暮らしを体験しました。

2015年の大地震で被害を受けた世界遺産のヒンドゥー教寺院群は現在も足場を組んで修復中です
JICAが修復事業をサポートしています
崩壊せずに残った建造物
少女の生き神様が住んでいるクマリの館では映画?の撮影が行われていました
ヒンドゥー教の猿の神様ハヌマーンにお祈りを捧げる男性
ヒンドゥー教のシヴァ神 破壊神として全身が真っ黒になって怒る姿であらわされています
仏教に守護神として取り込まれて日本では大黒天として知られています
神様にお供えする花やランプも露店で売られています
寺院の前でネパールの国旗を売る地元の人たち

ダルバール広場から続く道を歩くいていくと、地元の人たちが行きかうアサン・バザールに出てきます。

美味しそうなパパイヤはいくらで売っているのか、その場で聞くこともできました
これは? 
笛屋さんです。ラジャンさんもこどもの時吹いてたそうです
路地の奥を歩くと色とりどりのビーズ屋さんがありました
靴屋さんに話しかけると、「これから開店するから忙しい..」とちょっと面倒くさそう
スパイス屋さん 美味しいカレーを作るのに欠かせません
野菜売りの籠に盛られているのは唐辛子
日本にはないいろいろな種類の豆が売られていました。これで美味しい豆カレーをつくります!
最後は全員で記念撮影

ネパールの現地体験は予定していたよりも大幅に時間をとって開催して頂きました。ボビーさん、ラジャンさん、カメラマン担当の方、どうもありがとうございました。また4年生のスマンさんは母国のツアーということもあってネパール語の通訳をしたり、解説したり活躍してくれました。どうもありがとうございました!

アジアこども学オンライン研修(9)ベトナム・ホーチミンHUFLIT大学交流会!

ベトナム研修の後半はホーチミンHUFLIT大学で日本語を勉強している学生さんたちとの交流会でした。

HUFLIT大学の正式名称は、Ho Chi Minh City University of Foreign Language and Information Technology:ホーチミン市外国語情報技術大学です。

HUFLIT大学では日本語学科以外のITや国際関係関連の学部も日本の大学との連携強化を希望しています。また大学の卒業生は日本やベトナムで広く活躍されているそうです。

HUFLIT Official YouTube

今回の交流会では最初に全体でお互いの大学を動画などを使いながら紹介し、次に日本とベトナムの就職情報について両大学の学生がプレゼンテーションを行いました。

その後両大学のメンバーが3グループに分かれて、①自己紹介、②学生生活、③就職や将来の夢、についてディスカッションをする3回のセッションを行いました。同じメンバーで時間をかけていろいろなトピックについて気楽に話し、みんなが仲良くなることがこの交流会の目的です。

BグループのメンバーとHUFLITの学生さんたちです

みなさんとてもいい笑顔をしていますね!

HUFLITの学生さんたちはみなさん日本語が上手です。すでにN3は取得していてN2を目指している人もいます。「将来は日本企業で秘書として働きたい」、「アニメに関わる仕事がしたい」などそれぞれの夢を話してくれました。

交流会終了時には、国際交流クラブの次期部長徳本君からHUFLIT大学の学生さんたちに、「東大阪大学の国際交流クラブの活動に参加しませんか」とアナウンスがありました。その後何名かの学生さんから「ぜひ参加したいです」とお返事を頂きました。

HUFLITのみなさん交流会に参加して頂きどうもありがとうございました。

アジアこども学オンライン研修(8)ベトナムで活躍する日本人ビジネスパーソンとの交流会

今回のオンライン研修のハイライトの一つがベトナムの2種類の交流会でした。学生は3グループに分かれて前半は日本人ビジネスパーソンとの交流会、後半はベトナム人大学生との交流会を行いました。

前半の交流会にゲストで来てくださったビジネスパーソン3名の経歴はそれぞれ何らかの形で学生さんたちの関心のある分野に関わるプロフェッショナルです。

KDDIベトナムの岡本さんは大学時代野球部に所属していたこともあって野球部の学生たちにとっても将来の道をイメージするよい機会になったのではないでしょか。岡本さんは大学卒業後JICA青年海外協力隊でカンボジアに派遣され、現地で体育教師をされていました。帰国後は一旦就職しながらも、国際的なキャリアを改めて目指し、フィリピン留学を経てベトナムへ渡り現在のお仕事に就かれています。

KDDIベトナム岡本さんとAグループのメンバー

起業家の荒島さんはジェトロホーチミン事務所の農林水産・食品分野アドバイザーを務めながら、自身の会社として(株)スター・コンサルティング・ジャパンを運営し、日本企業の海外進出支援を行われています。大学時代はバングラデシュでマイクロファイナンス業務に携わり、卒業後は経営コンサルティング会社で勤務されていました。その後ベトナムに渡り起業。日本レストランをオープンして日本食ブームをけん引した経験もある活力いっぱいのビジネスマンです。

スター・コンサルティング・ジャパンの荒島さんとAグループのメンバー

GAコンサルタンツベトナムで日系企業の採用支援・求職者サポートに携わっている畠中さんは、大学時代英米文学を学び、国際的な仕事に就きたいと考えていました。卒業後はメーカー、教育業界、IT業界とキャリアを重ね、これまでの経験を活かし、さらに海外勤務を実現するためにベトナムに渡り現在のお仕事に就かれています。

3人のビジネスパーソンと交流会をサポートして下さったスタッフの皆さんと一緒に記念撮影

A, B, C3つのグループではそれぞれのビジネスパーソンを囲んでさまざまな質問や進路相談が行われていました。学生さんたちも将来に役立つアドバイスを頂けたようです。

岡本さん、荒島さん、畠中さん、どうもありがとうございました!

アジアこども学オンライン研修(7)フィリピンの子どもたちとの交流!

このプログラムの後半はAnya’s homeの子どもたちも含むフィリピンの子どもたちとの英語交流会でした。みんなとてもかわいかったですよ❣

まず最初はみんなで自己紹介 例文をもとにしてみんなでおしゃべりします
英語につまってもスティーヴ先生がサポートしてくれます
はきはき英語を話す子もいれば、もじもじする子もいたり。
自己紹介の後はお互いにいろんなことを質問しあいっこしました。

みんなでおしゃべりした後はフィードバック。学生たちもとても楽しそうです。

最後はみんなで記念撮影です。コロナが終息したらフィリピンに旅行に行ってみんなに会いに行きたいですね。

アジアこども学オンライン研修(6)NGO Anya’s Home

学生の間でも好評だったのがフィリピンで貧しい子どもたちのために学校を作ったAnyaさんのお話でした。

フィリピンはアジアでも屈指の経済成⻑を進める国ですが、⼤きな社会問題ともなっているのが貧困問題です。1日100円以下で暮らす家庭が多くあり、教育も受けれない子供たちが多くいます。そんな貧困問題の解決に取り組む日本⼈ギャルAnyaさんがセブで創設したのがAnya’s Homeです。

Anya’s Home Youtube Channel

Anyaさんの講話ではフィリピンで活動することになったきっかけや現在の活動の詳細をお話頂きました。同世代のAnyaさんの体験談には共感する学生も多く、Anyaさんは学生からの質問にも気さくに答えてくださいました。

Anyaさんは学生のみなさんとほぼ同世代なんですね

Anyaさん、どうもありがとうございました。 フィリピン旅行の際には訪問させて頂きます!

アジアこども学オンライン研修(5)英語研修&ベトナム現地体験

研修4日目は2グループに分かれて英語でフィリピンの貧困問題についてのディスカッションを行いました。

みんなの表情も真剣です
先生から英語でビシビシ質問がとんできます

ティーチャー・カールからフィリピンの貧困のために私たちに何ができるのか一人ずつ意見を聞かれ英語で答えなければいけません。

英語研修は身体を動かしたりしながら楽しく取り組める内容になっています

さらに翌日のフィリピンのこどもたちとの交流会のための宿題や、最終日に向けたプレゼンテーションの課題が次々と出されます。

フィリピン研修全体の課題は貧困解決のためのアクション・プランを英語で考えること!

昼食を挟んで午後はベトナムオンラインツアーでした。

翌日にベトナムの大学生との交流を控えて、ベトナム、ホーチミンの現地をライブで体験し、歴史や文化を学びました。

露店で売られている果物がいくらぐらいなのか日本と物価の比較をしています
現地ガイドの方はホーチミン広場でベトナムの歴史について熱く語ってくれました

アジアこども学オンライン研修(4)JOCA沖縄セミナー&ワークショップ

この研修は当初沖縄で開催する予定だったことから、現地で対面で予定していたセミナーも今回のオンラインプログラムに含まれています。

青年海外協力協会(JOCA)は⻘年海外協⼒隊経験者が中⼼となって構成されています。JOCA沖縄では協力隊経験者だけでなく、海外経験が豊富なメンバーとともに途上国⽀援で培った経験やノウハウで地域社会に貢献する活動を行っています。

今回青年海外協力隊の経験をお話ししてくれたのはジンバブエとソロモン諸島に派遣されていた井上さんです。

井上さんの自己紹介

井上さんはジンバブエでは学校の体育教育普及隊員、ソロモン諸島ではソフトボール要員として活動されていました。ジンバブエの学校の同僚との異文化理解にまつわるお話や、ソロモン諸島でソフトボールを普及させ次々と大会を開催していく体験談がとても面白かったですね。今回参加した学生には野球部員が多かったのでみんな興味をもって聞いていました。

現地ソフトボールチームのメンバーと

井上さんは自分が中心となって、多くの人に呼びかけソフトボールの普及に貢献をされたのですが、帰国後はその活動を積極的に引き継ぐ人が次第に減っていったそうです。今から考えると、自分が主体となって活動するよりも、人材育成により力を入れ持続していくシステムを作るべきだったと仰っていました。JICAを目指してどのような活動をしていくか考えている学生さんたちにとって貴重な経験談でした。

井上さんのセミナーの後には会場でペアワークやグループワークを行いました。実際に自分たちが特定の任地に行って、どのような活動をするのか話し合い、最後には活動計画表の作成も行いグループごとに発表をしました。

各学生はパーテーションで区切られ、休憩時間ごとに消毒をすることで完全な感染症対策を行いました

アジアこども学オンライン研修(3)株式会社ココウェル企業セミナー

研修3日目は学外の研修施設での企業セミナーでした。

ゲストは株式会社ココウェルの水井裕氏。

ココウェルはフィリピンのココナッツを原料としたさまざまな商品展開をしており、社会問題の解決にも積極的に取り組んでいます。

ココウェルの商品も実際に持ってきて説明して頂きました

この日のセミナーでは水井さんが学生の皆さんと同世代だったころに、途上国の環境問題を学ぶためにフィリピンの大学へ留学をしたこと、授業の一環で訪ねたゴミ山のスラムで生活する子供たちを目の当たりにして、貧困問題の解決に取り組むことになり起業したご自身の体験を詳しく話して頂きました。

ココウェルがサポートする現地の人々の表情はみんな生き生きとしています!

フィリピンでは産業が不足し人口の10分の1が外国で働いていること、台風や洪水などの自然災害がしばしば起こることなど、さまざまな理由から貧富の格差が進み、貧困問題が解決できない状況にあるそうです。

水井さんは貧困問題の解決には農村部に産業を創ることで仕事を生み出し、都市部に来なくても生活できる環境を創ることが必要だと感じ、農村を自ら訪ねた結果、フィリピンに数多く自生する「ココナッツ」を活用することを思いつきます。

翌日からはフィリピンとオンラインで貧困問題解決プログラムに取り組みます!

セミナーの最後には水井さんから学生のみなさんに、これからの将来を考えるためのアドバイスをしていただきました。水井さんの率直な言葉はみなさんの心にしっかりと届いていたと思います。水井さんどうもありがとうございました。

この日のセミナーでは水井さんが自身の人生で見出した貧困問題解決の方法と社会への還元について学びました。翌日からは学生ひとりひとりがフィリピンの貧困と向き合い、自分は何ができるのかを考えていくことになります。