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卒業後のキャリア -栄養士×短大-

実践食物学科2年生の「社会人になるにはⅡ」の講義で,本学実践食物学科(旧:健康栄養学科)を卒業した実習助手の松本先生が,卒業後のキャリアとワーク・ライフ・バランスについて話してくださいました。

卒業後に実務経験3年以上を経て,管理栄養士国家試験にチャレンジした時の体験談や,職歴,そして本学の実習助手に着任した経緯など。

いつも笑顔でテキパキと実習助手を務めている松本先生ですが,仕事と家庭の両立に悩みつつも,一歩一歩着実に自身のキャリアを形成歩している様子が伝わってきました。

本学卒業生である先生の話を伺うことで,10年後の自分の姿を振り返る好機となったのではないでしょうか。
本日は貴重なお話をありがとうございました。

新型コロナウイルス感染拡大環境下の学習環境および就職状況

対面授業が6月から開始して以来、あっという間に前期が終了しました。
8月24日(月)にアドバイザー指導教室を開催し、前期の成績発表を行いました。

ひと段落ついた今、2年生栄養士コースのアドバイザーとして,これまでの状況を簡単に振り返りたいと思います。

今年度は4月から5月末にかけてオンライン授業を実施するという、今までに無い環境下におかれました。
2年生に関しては、パソコンを必携化して日ごろからICT教育を行っていたため、思ったよりもスムーズにオンライン授業を導入することが出来ました。
Zoomで講義や実習説明を行い、オンラインによる課題提出を行うことで、できる限り栄養士教育の水準を保つように努力をしてまいりました。

アドバイザーとして心配だったのは、就職活動中の学生の動向です。
そこで5月半ばにZoomを活用した面談を実施し、全員とモニター越しで顔を合わせました。
体調や就職活動状況など、少しは学生の不安の解消に役立ったようでうれしく思います。

6月に対面授業が開始してからも、Google Classroomを活用した学習体制は継続しつつ、対面授業ならではのメリット(質問・相談がしやすい、実体験ができる等)を意識した教育を学科の教員で模索しました。
同じ日にオンライン授業と対面授業を混在させて矛盾が生じない調整を行う必要はありましたが、「オンライン授業の日は効率良く自宅で学習する」
「対面授業の日は密を避けながらクラスメイトと一緒に学ぶ」
など、メリハリのある学習環境を学生に提供できるように腐心しました。

応用栄養実習で作成した高齢期の献立。 今年も「なにわの伝統野菜」を使用しました!

たとえば、献立作成などは自宅のパソコンでも考案が可能です。
説明はZoomでon timeに実施し、その後は各自で献立を作成しました。

そして、教員の添削を受けた献立に基づき、対面授業時に密にならないように調理実習を行う、といった具合です。

マスク着用指導や手指のアルコール消毒指導も、学科教員全員で取り組みました。
口うるさいとは思いつつも、健康を損なっては元も子もありません。

対面授業開始後に一番多かった相談内容は「就職活動の進め方」です。
Google Classroomを活用して、キャリアサポートセンターから頂いた栄養・調理系求人情報は送っていたものの、「参加を予定していたセミナーが中止になった」「行きたい企業の会社説明会が延期になった」という不測の事態が発生したため、例年ならば内定を得ているような行動力のある学生も、“どう活動して良いか分からない…”と困り顔でした。

マイナビによる就職マナー講座風景。密にならないよう、大講義室で開催しました。

「WEB会社説明会」「WEB面接」など、新たな就職試験のスタイルが登場し、教員も一緒に困り顔に…。

そんななか、キャリアサポートセンターのサポートを受けて、マイナビによる就職活動の新マナー講座が開催されました。

本社が東京の企業だったせいでしょう。
このご時世を受けて、最終面接ですらZoomだった学生もおりました。

その後積極的に就職活動を行う学生が増加し、栄養士職を中心とした内定報告が届くようになりました。
専門職の底力を感じるとともに、コロナ不況もささやかれているこのご時世に安堵の笑みを浮かべて内定報告をしてくれる学生の姿を見られる嬉しさがそこにあります。
そして本日、新たに保育園栄養士の内定報告を頂きました!

これから卒業後の進路に向けて活動する学生も、学生生活最後の夏休みを満喫する学生も、元気に無事で過ごして欲しいと教員一同願っております。

学生最後の良い夏休みを!

卒業後のキャリア -栄養士×中学校(家庭)教諭-

12/24(火)で年内の講義が終了し、年の瀬も押し迫ってまいりました。
今年度も様々な卒業生が卒業後のキャリアを後輩に向けて語ってくれましたが、現役の中学校(家庭)教諭として活躍している卒業生を招聘した回を振り返りたいと思います。

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11/28(木)3限目「社会人になるにはⅡ」(2年生)の講義に卒業生を招聘しました。

2013年3月に健康栄養学科(現:実践食物学科)を卒業した原田綾奈さん(大阪市内中学校勤務)をゲストスピーカーとしてお迎えし、中学校(家庭)教諭までの足跡や実際の仕事内容などについてお話を伺いました。

原田さんは、本学を卒業後に食育に力を入れている4年制大学に編入学しました。
2年間の更なる学びを経て、夢だった中学校(家庭)教諭の道に進み、現在に至ります。
2018年には見事大阪市の教員採用試験に合格!

原田さんは本学在学中に5つの資格(栄養士,栄養教諭,中学校(家庭)教諭,フードサイエンティスト,社会福祉主事任用資格)と124単位を取得して卒業しました。
編入学先の大学の卒業必須単位が126単位だったことからも、いかに多忙な2年間を本学で過ごしたかが良く伝わるエピソードですね!

「家庭科の先生は1人」という環境の中学校が多い中、「横のつながり」を大切にしているそうです。
研修会に積極的に参加し、学んだことをすぐに取り入れるよう心がけているとのこと。
今回作成してくださったスライドも、ユニバーサルデザインのフォント(UDデジタル教科書体NP-R)で作成されており、文字が読みやすいものでした。

現在中学3年生の学級担任を受け持っており、学級運営に日々奮闘している様子も話してくれました。
現場ならではのエピソードの数々に、後輩たちは大いに興味関心を寄せておりました。


授業後は、原田さんが学生時代学んだ懐かしい教室でインタビューを行いました。
中学校(家庭)教諭への熱い想いや夢など、様々な話題が広がり、楽しいインタビューとなりました。

「すべての生徒に家庭科を教えているので、どの卒業生が遊びに来ても顔がわかるのがうれしいですね」

そう笑顔で話す原田さんの様子に、中学校(家庭)教諭としてのやりがいや充実を感じました。

最後に、後輩からの質問すべてに丁寧に回答してくださったプリントも頂きました。見やすい文字でびっしりと書かれており、原田さんの優しくまじめな人柄が表れておりました。

原田さん、この度はお忙しい中ありがとうございました。

日本の食料事情と6次産業の展望と食育について学びました

実践食物学科1年生のキャリア教育科目「大学で学ぶⅡ」において、農林水産省 近畿農政局 地方参事官(大阪府担当)の松田様を講師にお迎えし、日本の食料事情と6次産業の展望と食育について学びました。

近畿農政局 地方参事官(大阪支局長)松田様

今回の講義内容は以下の通りです。

1.日本農業の情勢
2.日本の食料自給率
3.食品ロス
4.農業の6次産業化と地産地消
5.食育
6.その他の話題

食のプロを目指す学生にとって、知っておきたい内容ばかりです。

栄養士は食材の「調理」を、製菓衛生師は菓子の「製造」を行います。

それらの食材は、農業生産者の手によって収穫されて市場に流通しています。
そのため、農業や食料に対する理解を深めることは、食に携わる専門職にとって非常に大切なことです。

日本農業の情勢や食料自給率等の推移、食品ロス問題など日本の食料事情について理解を深めました。
また、食料自給率・食料自給力の維持・向上のためにできることなども、今回の講義内容を踏まえて各自で考えるレポート課題にも取り組んで頂きました。
そして、地産地消や食育など、普段の授業でおなじみの内容も、日本の農業の発展にどのように繋がっているのか、改めて考える良い機会となりました。

また、学科の講義で中々耳にする機会のないワードも。
スマート農業、SDGs、6次産業化、CSF ――。
社会でホットなトピックも教わりました。

松田様の結びの言葉にあったように、今年の年末年始は食品ロスの削減を意識して食事を楽しんでくださいね!

近畿農政局の皆さま方、貴重なお話をありがとうございました。

「WFPチャリティーエッセイコンテスト2019」で蘇 鑫さんが18歳部門賞受賞!!

蘇 鑫さん(実践食物学科 栄養士コース 2年次)が、「WFPチャリティーエッセイコンテス2019」において「18歳以上部門賞」を受賞しました!

受賞作品のタイトルは日本へ留学する前に食べた親と最後のご飯

2019年10月15日(火)14時、コードヤード・マリオット銀座東武ホテルにて授賞式が開催されました。応募総数は過去最高の2万1,422通で、蘇さんのエッセイはその中から選出されました。

本エッセイコンテストのテーマは「私のとっておきごはん」。

応募1作品につき途上国での給食1日分にあたる30円が寄付される仕組みとなっており、今回は合計257万640円が4社の企業(昭和産業株式会社、トヨタ自動車株式会社、日清食品ホールディングス株式会社、三菱商事株式会社)から寄付されました。

これにより、約8万5,600人の子どもたちに学校給食を届けることができます。
どの入賞作品も、相手へあるいは相手からの思いやりに満ち溢れた素晴らしいものばかりでした。

来賓の方々や審査員の方々からの、受賞者に向けたコメントもまた、非常に温かなものでした。

蘇さんのエッセイを選出して下さった、国連WFP協会顧問のオテル・ドゥ・ミクニ オーナーシェフの三國清三様より、このようなコメントを賜りました。

「僕も外国生活が長く、よく夜に刺身、みそ汁を一人で作って日本を思い出していました。彼も心細い日本での一人暮らし。そして母親から直接教わった、卵とトマトの料理。卵とトマトは、世界中どこの国でも手に入る食材で、お母さんはそれを知っていてこの食材を選んだと思います。味には基本味があって、『甘味、酸味、塩味、苦味、うま味』の五味があります。それをもクリアーしていて、お母さんの深い愛情を感じます。彼も母親を身近に感じることができ、とても素晴らしい母心に感動しました。」

──基本味が感じられるエッセイ。

基本味とは、味覚の基本となる要素であり、他の基本的な味を組み合わせて作ることができない味(出典:化学同人社「食感をめぐるサイエンス」用語解説p.303)です。
食のプロの一職種である栄養士を目指す蘇さんにとって、最高の褒め言葉ではないでしょうか。

ジャポニゼ」という独自の料理哲学を追求し、料理界の文化発展ばかりか、子どもの食育から復興支援活動「子どもたちに笑顔を!」笑顔プロジェクトまで、幅広い食の分野で活躍しているフランス料理の一流シェフから栄養士の卵に与えられたこの度の栄誉は、必ずや今後の人生の糧になることでしょう。

ここ東大阪大学短期大学部が位置する東大阪市では「ラグビーワールドカップ2019」が開催されております。公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会顧問に就任し、「おもてなしの心構え」の講師を務められた三國シェフに蘇さんのエッセイが選出されたことに、何かのご縁を感じずにはいられません。

他の受賞作品も、どれも素晴らしいものばかりでしたので、ぜひ読んでみてください。
入賞作品発表ページ:https://www.wfpessay.jp/2019/result.html

10月16日は世界食糧デー。
途上国等での栄養失調や飢餓について考える日です。
「学校で無料の給食が食べられるから親が子どもたちを学校に通わせる」
──いかに、途上国の子どもたちにとって学校給食が大切か。
学校給食が命綱である子どもたちに向けて、エッセイの応募で支援しませんか・・・?

なお、本学は本エッセイコンテストに2014年から参加させて頂いており、今年で6年目になります。自らの体験を綴ったエッセイが途上国の子どもたちの生きる糧、つまり「学校給食」となる大変素晴らしいコンテストです。インターネット応募も可能なため、通学・通勤電車の中からスマートフォンでエッセイを送ることだってできます(ただし応募可能期間に限る;200字から800字まで)。

参加することで世界の子どもたちの食と栄養に思いを馳せ、食物栄養の分野で「人」の「健康」にかかわって社会で活躍する意識を高めるのが目的であり、本学卒業後もぜひ積極的に参加して欲しいという思いも、教員の中にあります。
「持続可能な開発目標」(SDGs)の実現を目指して、各国の様々な分野で取り組みが行われておりますが、本エッセイコンテストもその流れに与するものと捉えております。子どもたちの貧困が世界的な問題である現状を鑑み、「誰もが参加できる食のボランティア」として、今後も積極的に参加していきます。

途上国の子どもたちに給食を届ける素晴らしい取り組みを推進しており、学生とともに参画する機会を与えて下さった、認定NPO法人 国連WFP協会の皆様方、協賛・後援・協力企業の皆様方に改めて感謝の意を申し上げます。